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LOOPで見えた1型糖尿病治療の明るい未来(3)

さて、LOOPの使い勝手ですが、最大の魅力は、Basalの自動調整です。

アプリでターゲットとする血糖値、カーボレシオ、インスリン効果値の設定に基づき、Dexcomから取得血糖値データと、現在効いているカーボとインスリンを踏まえ、一定のアルゴリズムで血糖値の予測を出し、それがターゲット血糖値に収まるようにBasal量が調整されます。安全のため、Basal量には上限が設定できます。

実際のアプリの画面で説明しましょう。こちらが、ターゲット血糖値。こちらも時間ごとに設定可能。

ついでカーボレシオ。時間帯できめ細かく設定可能です。

こちらはインスリン効果値。時間帯によって傾向が違うので、微調整。

これが、血糖値予測に使う、インスリンの効果についてのアルゴリズム。いくつかのModelが用意されています。将来的にAIの技術などを使って、アルゴリズムを自動調節とかできたら、さらにすごいんだろうな。

同じ時点でのDexcom(左)とLoop(右)。Dexcomは実測値のみですが、Loopは予測がでます。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、このLoop、基本的に人の判断をより論理的に代行してくれるイメージなので、特に夜間、高血糖や低血糖で親が起きたり、イチを起こして対応する頻度が下がりました。これは一番辛いタスクなので、とても助かっています。

また、イチが学校にいる間も、同様に対応が必要な回数が減っていると思います(無論、ゼロにはなりませんが)。

Bolusについては、自動ではありません(現在自動Bolus機能を研究中という情報あり)。カーボ計算して入力すると、食事と補整を踏まえたInsulin量が提案され、最終的な注入量を自分で入力し、ボーラスします。こんなイメージです。

この提案、予測血糖値が設定した下限(例えば80)を下回っていると、ボーラスゼロとなります。

以上、Loopの使い方の概要でした。このLoop、当局未承認で完全自己責任の世界なわけですが、これが信頼できるのか、という点は私も一抹の不安があります。でも絶対の安全を待っていたら、何年もかかってしまう。だから、一定のリスクを自己判断でとって、便利なツールを使う、これがWe are not waitingの精神だとおもっています。

ちなみに、DexcomはLoopから独立しているので、Loopで何か不具合があるか、誤操作があっても、それがDexcomの血糖値の推移に現れる、という歯止めはあります。

つい先日、南カリフォルニアのLoopに関するFacebookグループの会合があり、参加してきたので、その様子は次回ご紹介したいと思います。

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