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根治を考える(その2:膵島移植編)

第2回は膵島移植の話です。前回書いた通り、膵臓と膵島の区別がとっても重要です。今回は膵「島」の方です。

様々な治療法を勝手に整理した表の該当部分はこちら。

番号 治療法 実現度 根治度
3 他者の膵島移植 ★★★ ★★
4 自分の膵島を再生・移植 ★★★

以下で、それぞれをまとめてみます。

1:他者の膵島移植

  • 概要:脳死や心停止で亡くなった方の膵臓から膵島を分離し、移植を行う。膵臓とことなり、生体移植はできないはずです。
  • メリット:膵臓移植と異なり開腹手術が不要なため(腹部に局所麻酔し、肝臓内の血管にカテーテルを入れ、点滴の要領で注入)、体への負担が少なくなります。移植対象を膵島に絞ることで、拒絶反応のリスクを減らせる。仮に拒絶反応が起きても、(膵臓移植と異なり)除去のための手術が不要。技術的にすでに確立して実施されています(なので実現度は★★★)。
  • デメリット:ドナーの数が限られること。効果は数年(研究データによると、移植後5年でインスリンから離脱できている人の割合が10%にまで低下)で、持続させるには再移植が必要。
  • コメント:現状、効果は数年なので(なので根治度★★)、通常のインスリン治療ではコントロールが難しい患者に限られるようです。効果を伸ばすため、移植する膵島の分離技術を向上させるなど研究がなされているようです。

2:自分の膵島を再生・移植

  • 概要:患者のES細胞やiPS細胞を培養して膵島を作り、それを上記1と同じ要領で移植するもの。
  • メリット:ドナー不足の問題が解決し、また本人由来の膵臓なので、拒絶反応の心配もないことになります。。移植した膵島の定着も現在より長期化することが期待されます(根治度は★★★)。
  • デメリット:技術が確立して他の治療法と比べたデメリットは、(膵臓そのものを移植する場合)手術が必要、ということくらい。
  • コメント:膵島の再生は、膵臓そのものの再生よりは簡単そうなイメージですが、それでも技術的なハードルは高そう(実現度は★)。現状の膵島移植での膵島は血管を持たない組織の移植になりますが、血管構造も含めて再生できれば、より効果と持続性が高まるはずで、その実現に向けた研究もなされているそうです。

(参考:日本IDDMネットワーク発行1型 糖尿病お役立ちマニュアルPART4、P 68〜87)

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