CGM インシュリンポンプ 治療

アメリカからの朗報。クローズドループの未来が見えた

アメリカからとても明るい話題が届きましたが、マニアックすぎてなかなか伝わらないのではと思い、紹介いたします。私は年甲斐もなくヨッシャーと叫んでしまうほど嬉しいニュースでした。こちらがそのニュースです。

一言でいうと、クローズドループ(インスリンポンプとCGM[持続血糖測定器]が相互に連携して、基礎インスリンを自動調整し、血糖値を目標値に収める仕組み)のアプリが、米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)承認に申請されたというものです。

(TIDEPOOLのサイトより、アプリのイメージ)

我が家で一型であるイチは実はこのアプリをすでに使っています。

LOOPで見えた1型糖尿病治療の明るい未来(その1)

しかしこれはボランティアのエンジニアが開発したもので、当局に承認を受けていません。厳密にいえば違法なのかもしれず、アプリもコードが無料公開されているだけで、自分で開発する必要があります。利用するポンプもCGMもいわばハッキングして、勝手に使っているだけです。自己責任の極みであり、使うには大きな決断が要ります。

しかしながら、イチは使い始めて1年半になりますが、血糖値管理の向上することは歴然。特に夜間、基礎インスリンを5分刻みで微調整してくれるので、高血糖や低血糖で起きることが減り(もちろんゼロにはなりません)、親も本人も生活の質が上がったと思っています。

ついさっきのイチのNightscoutより。赤で囲んだところを見ると、LOOPにより基礎インスリンが小刻みに微調整されている様子がわかります。右端では血糖値が下がりすぎる予測を踏まえ、基礎インスリンがゼロになっている止まっている)

で、ニュースに戻ります。米国にTIDEPOOLという米国にTIDEPOOLという血糖値管理アプリなどを提供している非営利団体がありますが、ここが母体となって、Tideloop Loopという名称のアプリを仕上げ、FDAへの申請に漕ぎつけたというのです。うまくいけば年内に承認がでるとのこと。このプロジェクトには、DEXCOM、Medtronic、Insulet(Omnipodのメーカー)も加わっており、承認されれば、連携するポンプ、CGMとしてこれらのメーカーの器具が使えるはずです。

日本に関係ないでしょ!あ、今そう思いましたね、あなた。

そうです。直接は関係ないです。たとえ米国で承認されても、日本は全く別です。しかし、米国で承認され、米国政府公認のものとして普及し、治療効果を発揮すればやがて日本にも入ってくるはずです。いや、時が来たら、私たち患者・関係者が呼びかけていくべきでしょう。きっと日本にも来る。これは大きな希望です。

ということで、速報お伝えしました!質問があればコメントにどうぞ!

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